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逃げ上手の若君で登場する「犬追物(いぬおうもの)」という言葉。
それは日本のはるか昔に存在した、現代では動物虐待とも言われかねない、残酷でかわいそうな弓矢の慣習だったのです。
「犬追物」がどんなものなのか、簡単にわかりやすく解説していきます。
さらに逃げ上手の若君での犬追物勝負についてもまとめていますのでぜひチェックしてみてください。
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目次
逃げ上手の若君の「犬追物」とは簡単に解説!残酷でかわいそうな歴史的慣習
【感想】 逃げ上手の若君 8話 犬追物の絵面がヤバイ 動物虐待を心配する頼重殿で笑う 【ネタバレ注意】 https://t.co/BADSEokSIt #逃げ上手の若君
— あにまんch@更新通知用 (@animanch) March 14, 2021
犬追物について簡単に解説していきます!
犬追物「いぬおうもの」とは?
犬追物(読み方:いぬおうもの)とは、弓矢の作法や鍛錬をするために犬を的にして射た数を競う競技です。
40間(約73m)四方の競技場に150匹の犬を放ち、騎手は馬に乗りながら「犬」を的にして弓矢の勝負をします。
犬を多く射た人の勝ちになるというシステムです。
残酷でかわいそうな日本の歴史的慣習
犬追物は、鎌倉時代に始まり、人気のメジャースポーツでした。
ただ単に犬に弓矢を当てればよいのではなく、弓の打ち方や命中した場所によって技の難易度が違い、点数が変わってきます。
この判定をするための審判(検分者や喚次)もいたそうな…。
犬を弓矢の的にするなんて、現代の考えからすると動物虐待、残酷、かわいそう、などと大炎上を引き起こしそうですね…。
逃げ上手の若君が打ち切り、炎上するのでは?という噂が出る理由のひとつでもあります。
一方、犬に矢が貫かないように「犬射引目(いぬうちひきめ)」という特殊な矢を使っていたという話もあり、多少の配慮はあったようです。
動物保護などの観点から現代で復活することはあり得ないと思いますが、鎌倉時代の歴史的慣習のひとつとして知っておくとよいでしょう。
逃げ上手の若君の「犬追物」小笠原貞宗と時行の弓矢勝負
犬追物で時行と弓矢勝負をすることになった小笠原貞宗についても解説していきます。
逃げ上手の若君の犬追物が出てきたシーンは何話?
逃げ上手の若君で犬追物が出てきたシーンは第8話です。(単行本2巻)
逃げ上手の若君は鎌倉時代から南北朝時代への転換期であり、「犬追物」などが当たり前の風習としてありました。
時行は諏訪大社で「長寿丸」という偽名を使い身を隠していますが、足利側の武将で諏訪に派遣された小笠原貞宗に目を付けられ、犬追物勝負を持ちかけられました。
逃げ上手の若君で犬追物勝負をした小笠原貞宗の腕前は?
小笠原貞宗は逃げ若のキャラ・史実でも、鎌倉滅亡時に足利尊氏に寝返ったことで、反乱の報酬として信濃国守護を命じられた人物です。
優れた視力(ギョロ目)をもっていて、目からの振動で会話ができたり、目からは涙だけではなく胃液も流せたりするという、人間離れした特技も持っていました。(笑)
その視力のおかげもあり、弓の名手と呼ばれていました。
さらに後醍醐天皇からもその腕前を称えられ、現代における弓術の基礎にもなったと言われています。
時行と小笠原貞宗の「犬追物」勝負の結果は?
時行の逃げ上手を
活かした技を紹介❗️小笠原貞宗との犬追物勝負で
時行が見せたパルティアンショット🏹後方の死角すらも撃ち抜く
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— 『逃げ上手の若君』(松井優征作品)公式 (@ansatsu_k) March 28, 2023
諏訪に派遣されてから、尊氏から下された任務を果たすため、諏訪大社に訪れます。
諏訪大社に北条家の者がいると睨んでおり、探っている状況でした。
そして諏訪頼重から”長寿丸”という偽名を使って匿われていた時行と犬追物の試合を行うことを約束します。
もし長寿丸(時行)が勝てば、諏訪に手を出さないことを条件にした賭け試合に臨むのでした。
一方、この賭けは諏訪を守るための策と言うだけでなく、時行に小笠原貞宗の弓の技術を学ばせるという意図も含まれていたのでした。
諏訪頼重、策士ですね。(笑)
乗馬戦でははじめ長寿丸(時行)を圧倒していましたが、時行側の策にまんまとハマり点差を付けられてしまいます。
焦った小笠原貞宗でしたが、すぐに頭を切り替えて時行の死角に付き、そこから逆転の機会を狙っていました。
一進一退の弓矢勝負!
しかし結局は、長寿丸(時行)が導き出した、逃げながら攻撃する「パルティアン・ショット」を受け、小笠原貞宗は敗退し、時行の勝利となりました。
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逃げ上手の若君「犬追物」かわいそうで残酷な昔の風習まとめ
逃げ上手の若君に関する犬追物(いぬおうもの)についてのまとめです。
ポイント
- 犬追物(読み方:いぬおうもの)とは、弓矢の作法や鍛錬をするために犬を的にして射た数を競う競技
- 40間(約73m)四方の競技場に150匹の犬を放ち、騎手は馬に乗りながら「犬」を的にして弓矢の勝負をする
- 犬追物は鎌倉時代に始まり、人気のメジャースポーツだった
- 小笠原貞宗は鎌倉滅亡時に足利尊氏に寝返ったことで、反乱の報酬として信濃国守護を命じられた人物
- 小笠原貞宗は視力がよく弓矢の名手
- 時行と小笠原貞宗の犬追物勝負では、時行が編み出した逃げながら攻撃する「パルティアン・ショット」を受け、小笠原貞宗は敗退
以上です。
逃げ上手の若君に少しでも興味が湧いたらぜひ読んでみてー!
ありがとうございました。