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そしてバトンは渡された原作ネタバレ!あらすじ&感想まとめ

そしてバトンは渡された原作あらすじ&感想

※この記事はプロモーションを含みます。

【そして、バトンは渡された】著者:瀬尾 まいこ

2019年に本屋大賞を受賞した、ある女性の人生を描いた物語。

心を揺さぶられ、最後の最後まで苦しくなるくらい良かったので、あらすじや感想を感じたままに吐き出しておこうと思います。

ネタバレ気味になりますので、申し訳ありませんがご了承ください。

「そして、バトンは渡された」原作ネタバレ!あらすじは?

バトン

幼いころに母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母をえらんだ主人公「優子」

その後も大人の都合に振り回され、高校生になるまでに父親は3人目となりました。

しかも今の父は歳が20しか離れていません。

さらに継母の「リカさん」は今の父、「モリミヤさん」と結婚して2ヶ月くらいで音信不通となり、いなくなってしまったのでした…。

それでも、たくさんいた親たちは、一緒にいたときも離れていても皆、自分を大切にしてくれていたと感じていた「優子」

血のつながらない親の間をリレーされながらも、出会う家族みんなに愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が結婚するとき…。

「優子」(著者)にしか書けない人生が、確かにここにありました。

心にじんわりと沁みる、優しく穏やかで、だけどちょっとクスっと笑えて泣ける物語です。

「そして、バトンは渡された」原作の感想(ネタバレあり)

この本を読んで、自分が良いなと思うところをピックアップして感想を述べたいと思います。

そして冒頭でもお話しましたが、ネタバレとなりますので、嫌いな方はご遠慮ください。

原作ネタバレ➀優子と血のつながったお父さん

唯一、優子と血のつながったお父さんは、海外赴任でブラジルに行くこととなり、優子と離れ離れになってしまいます。

優子は手紙を出していたのに、一向に返事は返ってきませんでした…。

それから時が経ち、結婚を報告しようと居所を探していたとき、リカさんから段ボールが届きます。

中にはお父さんからの手紙が100通以上。

リカさんは優子を連れていかれるのが怖くて、お父さんからの手紙を隠していたのでした。

これはだいぶ衝撃…!

だけど私は、リカさんの気持ちも分からないでもないなと感じてしまいました。

悪いことだとは分かっていても、その当時のリカさんの心情を考えると、血のつながっていない優子を自分の手元においておくには、これしかないと考えてしまったのではないでしょうか…。

優子自身も心は痛んだけど、リカさんを恨む気持ちにはなれなかったと話していました。

そしてお父さんには新しい家族がいることを知り、優子は連絡することをやめたのでした。

だけど結局、優子の結婚式には、森宮さんが連絡してくれて「お父さん」は出席することができました。

それは本当によかった…。

離れていたときの色々なわだかまりが解けて、連絡してくれた森宮さん、グッジョブ!って思いましたね 🙂

原作ネタバレ②優子とリカさん

リカさんは自由奔放で天真爛漫な女性。

だけど優子のことをとても大切にしているということはひしひしと感じます。

お父さんからの優子へ手紙を隠していた件なんか、まさに愛情の強さを感じますよね…(;'∀')

さらに優子がピアノがほしいと言ったら、ピアノをもつお金持ちと結婚してしまう、行動力のある人でした。

一方で、リカさんが優子の前から姿を消した理由。

それは病気となり、優子に2度も母親を亡くしてほしくなかったからでした。

周りからは理解できない行動を起こしがちですが、優子を本当に大切にしているからこそ、自分よりも良い親に引き継ぐことを決めたのです。

リカさん、不器用ですよね。

そしてなんか憎めないんですよ。

手紙隠してたり、急にいなくなったりしてるんですけど、なぜかリカさんならしょうがないって思える。

優子自身も、たくさんの愛情を感じていたからこそ、リカさんを許せたんじゃないかなって感じます。

原作ネタバレ③優子と泉ヶ原さん

泉ヶ原さんは、2番目の父です。

優子がピアノがほしいといったときに、リカさんが結婚したお金持ち。(笑)

家にピアノがあって、穏やかで物静かな人でした。

会話がそれほどなかったものの、見守ってくれる存在は、中学3年間という多感な時期には良かったのではないかと思いましたね。

優子は反抗期などあまり描写には出てきませんが、親が変わるごとに心がざわついて、家族というものに一線を引いていたのは確かです。

そんなとき、ピアノを弾いて心を落ち着かせることができたのは、優子にとって本当に良かったことだと思います。

原作ネタバレ④優子と早瀬くん

ピアノ

優子の結婚相手、早瀬くん。

出会いは高校の合唱祭でのピアノ伴奏で、ピアノがとても上手な早瀬くんに心惹かれたのでした。

そして社会人となり再会します。

だけど早瀬くんは、ピアノではなくピザやハンバーグの修行に行くと言って海外を飛び回っており、森宮さんには「風来坊」と言われる始末…。(笑)

さらに森宮さんに結婚も反対され、早瀬くんと優子は窮地に立たされます。

優子も言ってましたけど、早瀬くん、言葉のチョイスが下手くそなんですよね。

それがおもしろい所なんですけど。(笑)

早瀬くんと森宮さんの痴話げんか、なんだかクスっと笑えてきます。

これこそ会話描写の醍醐味というべきかもしれません。

早瀬くんの頑張りをぜひ温かい目で見守ってあげてください。 😉

原作ネタバレ⑤優子と森宮さん

3番目の父、「森宮さん」

頭は良いけどちょっと変わっている、と優子は感じていました。

始業式にはなぜか【かつ丼】、友だちとうまくいっていないときは力をつけるために【ギョーザ】

優子と森宮さんの、あーだこーだ話す会話がおもしろくて楽しいです!

冗談を言い合える間柄って良いですよね。

信頼関係が構築されているからこそ、成り立つ会話です。

結婚式ではバージンロードを歩く父親に優子は森宮さんを選びます。

【変わらず父親でいてくれて、帰る場所をつくってくれてありがとう】

たくさんの親の間をリレーされながら育った優子にとって、変わらずいてくれる存在は、何よりありがたかったに違いありません。

お父さんとは呼ばないけれど、優子にとって「森宮さん」を超えられる呼び名はないそうです。

なんかもう、最後らへんは泣きながら聴いてたんで、曖昧なところもあるんですけど。(笑)

森宮さんと優子、唯一無二の家族の形を見ることができて、本当に幸せでした。

原作ネタバレ⑥食事を共にする描写(家族の団らん)

この【そして、バトンは渡された】では、たくさんの食事描写がでてきます。

かつ丼、ギョーザ、ドリア、ラーメン、ゼリー、チーズケーキ、おはぎ、などなど。

なんだかんだ言いながらも、やっぱり美味しい食べ物は人を笑顔にするなと感じました。

本をよんで想像するだけでお腹がすいてくるかもしれません、ご注意ください。(笑)

血がつながっていようがなかろうが、食事を共にし、コミュニケーションをとることで家族がつくられているのかもしれません。

自分の大切な人と、美味しい食事をともにできたら最高ですよね 🙂

この本にはそんな楽しみ方も隠されていますので、興味のあるかたはぜひよんでみてほしいです。

本(耳学)

一方、私はAmazonオーディブルで「そして、バトンは渡された」を聴きました。

やはりプロの朗読は圧巻!(ナレーター:島田 奈歩さん)

穏やかで聞きやすい声に、すぐにストーリーに入り込むことができました。

それにオーディブル無料体験なら、今すぐに【そして、バトンは渡された】を無料でよむことができます。

無料でよめる今がチャンスです。

もし有料になったら損なので、ぜひお早めにおためしください。

Audible

そしてバトンは渡された原作ネタバレ!あらすじ&感想まとめ

原作のあらすじ

幼いころに母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母をえらんだ主人公「優子」

その後も大人の都合に振り回され、高校生になるまでに父親は3人目となった。しかも今の父(森宮)とは歳が20しか離れていない。

さらに継母の「リカさん」は今の父、「モリミヤさん」と結婚して2ヶ月くらいで音信不通となり、いなくなってしまった。

それでも、たくさんいた親たちは、一緒にいたときも離れていても皆、自分を大切にしてくれていたと感じていた「優子」

血のつながらない親の間をリレーされながらも、出会う家族みんなに愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が結婚するときどうなる?

原作ネタバレと感想

優子の結婚式には、森宮さんが連絡してくれて、離れ離れだった血のつながった「お父さん」は出席することができた。

リカが優子の前からいなくなったのは、病気となり、優子に2度も母親を亡くしてほしくなかったからだった。

泉ヶ原さんは、2番目の父であるが、穏やかな愛情で接してくれた。さらにピアノとも出会わせてくれた。

出会いは高校の合唱祭でのピアノ伴奏で、ピアノがとても上手な早瀬くんに心惹かれ、社会人になって再開し結婚することになった。

結婚式ではバージンロードを歩く父親に、優子は森宮さん(三番目の父)を選んだ。

食事の描写がたくさん出てくるが、血がつながっていようがなかろうが、食事を共にし、コミュニケーションをとることで家族がつくられていく気がした。

以上です。

また、【コーヒーが冷めないうちに】はそしてバトンは渡されたと同じく、さまざまな愛の形がある書籍なので、ぜひチェックしてみてください。(号泣必須)

ありがとうございました。

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